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- 歯が痛い・冷たいものがしみる
「歯が痛い」「冷たいものがしみる」……そう感じたときにはむし歯にかかっている可能性が高く、しかもだいぶ進行している可能性があります。むし歯は自然に治ることはありませんから、少しでも違和感を覚えたら、できるだけ早く治療を受けるようにしてください。
しかし、せっかく治療をしても再発を繰り返していては、ダメージが蓄積され歯の寿命はどんどん縮まってしまいます。敵を倒すには、敵を知ることが必要です。まずは「そもそもむし歯ってどんなもの?」という疑問に答えていきたいと思います。
むし歯には以下の6つの原因が考えられ、それぞれの原因が重なることでむし歯が発症してしまいます。
歯によくない物の摂りすぎ
甘い物、のど飴、歯につきやすい物、乳酸飲料、ジュース、缶コーヒー、炭酸飲料、スポーツ飲料などの摂りすぎはむし歯の原因になります。水分補給には水やお茶などが歯のためにはおすすめです。
切れ目のないだらだら食べ
食事と食事、もしくはおやつの間隔が短いと、歯が再石灰化する時間がなくなってしまいます。
食べる時間はきちんと決めて、むやみに間食しないようにしましょう。
不十分なブラッシング
毎日のブラッシングは習慣になっていても、きちんと磨けていない人は少なくありません。ブラッシングの後は、鏡で磨き残しがないか確認するようにしましょう。きれいに磨くにはブラシの毛先を歯に直角にあてることが大切です。
咬み合わせの乱れ
歯は微妙なバランスを保って生えています。もともとの生え方がアンバランスだったり、治療が不適切だったり、抜けた歯をそのままにしておくなどすると咬み合わせが乱れ、ブラッシングがしにくくなったり、歯に負担がかかりもろくなったりしてしまうことがあります。
ストレス
本来なら、1日24時間の中で上下の歯が接触するのは15分程度です。ところが、ストレスで歯をくいしばることが多いと、それが原因でむし歯や歯周病になることがあります。受験や仕事、家庭でのストレスなどは、歯にいい影響を与えません。歯の健康のためには、極力ストレスをためず、のびのびと暮らすことが必要です。
遺伝や妊娠中の環境
残念ながら、遺伝的な歯の質、形によってむし歯になりやすい場合もあります。また、妊娠中、胎児の歯ができるときの母体の健康状態によっては、子どもの歯の質に悪い影響が出ることもあります。
むし歯は進行度合いによって症状が異なります。以下で確認してみましょう。
症状で判断するむし歯の進行度合い
歯は外側をエナメル質、象牙質と呼ばれる硬い組織に覆われていて、その内部に神経や血管から構成される歯髄(しずい)があります。むし歯はいちばん表面のエナメル質だけのときに治療すれば簡単な処置で済みますが、神経まで冒されてしまうと治療に時間がかかります。
1.自覚症状なし C0【ごく初期の虫歯】
歯の表面のエナメル質だけにむし歯がある初期の状態です。
2.歯の表面が黒くなってくる C1【エナメル質の虫歯】
歯の表面のエナメル質がさらに溶け、黒ずんでいる状態になります。まだ、この段階ではたまに冷たいものがしみることがありますが、常に痛みを感じることはありません。
3.甘いもの・冷たいものがしみる C2【象牙質の虫歯】
むし歯がエナメル質の内側の象牙質に達しています。
象牙質のかなり深いところまでむし歯が進行しています。
4.熱いものがしみる C3【神経まで達した虫歯】
神経までむし歯が達して、炎症が起きています。
5.なにもしなくても痛みが発生し、その後痛みが治まってしまう C4【歯根まで達した虫歯】
神経がかなり冒されている状態です。この状態になると治療時に麻酔が効かなくなります。
その後、神経が壊死して、いったんは痛みを感じなくなる場合がありますが、根に膿がたまり後に激痛が生じます。
マーレ歯科クリニックではマイクロスコープ(歯科用顕微鏡)を導入しているので、むし歯の位置や状態を正確に把握して治療できます。初期のむし歯は、歯を削る部分を最小限にとどめ、大切な歯をできる限り残すようにします。
神経にさわる部分まで治療を行う場合は、表面麻酔や電動麻酔器を使用して、麻酔針による痛みを極力軽減し、痛みをほとんど感じないむし歯治療を行っています。また、患者様の状況によっては、レーザー照射による治療も行います。さらに、3Mix法というお薬による治療も行っており、むし歯の進行度合いに応じて、もっとも適切な治療法を、患者様と相談のうえ選択しております。
「歯がしみる……」それはもしかしたら知覚過敏かもしれません。最近、認知度が高まってきている知覚過敏ですが、その原因にはさまざまなことが考えられます。もっとも多いのは、ブラッシングで歯を削ってしまっているケースです。
歯が削られ象牙質が露出すると、外からの刺激が象牙細管(象牙質にある細い管)を通って歯髄(神経)に伝わり、歯がしみるのです。他にも歯髄の変化や中枢神経内の変化によるものもありますが、ブラッシングによるものが、知覚過敏の原因としてもっとも多くなっています。
1.正しいブラッシングの実践(歯磨き剤は使わない)
2.フッ化物の局所応用、歯科材料の塗布などで象牙細管を塞ぐ
3.歯髄消炎療法などで過敏になった神経を治す
4.神経を抜く、歯を抜く
自宅でできる治療は「正しいブラッシングを実践すること」です。まずは、正しいブラッシングを実践し、歯磨き剤を使わないか、硝酸カリウム(カリウムイオン)という成分の入った知覚過敏用歯磨き剤を使用します。カリウムが露出した象牙質をカバーし、象牙細管へ刺激が伝わらないようにし、使用を続ければ「歯がしみる」症状の緩和が期待できます。
それでも改善しない場合は、歯科での治療をおすすめしますが、知覚過敏で神経の治療や抜歯など(3や4の治療)が必要になることはあまりありません。神経を抜いてしまえば痛みは治まりますが、神経は歯を形成するうえでとても重要な役割を果たしていますので、極力抜かないようにします。
- 以前より口臭がきつくなった
- 歯を磨くと歯ぐきから血が出る
- 歯ぐきがやけに赤い
- 冷たいものが歯にしみる
- 歯と歯の間の歯ぐきが膨らんできた
- 歯と歯の間に隙間ができている
- 歯が伸びてきたように見える
- 歯ぐきから膿が出ることがある
- 歯と歯を咬み合わせると痛みがある
- 歯がぐらぐらする
むし歯も知覚過敏も、早めの治療がなにより効果的です。さらに、口腔内環境を良好な状態に保ち、むし歯を未然に防ぐことがもっとも大切になります。歯科医院は、治療だけが仕事ではありません。みなさんの歯の健康を守るための予防についてもお役に立てればと願っています。
歯が痛くなる前に頼りにされる歯医者をマーレ歯科クリニックは目指しています。ぜひお気軽にお越しください。
前歯から8番目、奥歯のそのまた奥に生えてくる「親知らず」は、昔は普通の奥歯として使われていました。しかし、昔に比べてやわらかい食べ物が増えるなど食生活が大きく変わったことで、よく咬む必要がなくなり、顎が十分に成長しなくなりました。そのため、現代では親知らずがしっかりと生えてくるスペースがないケースが多く、横や斜め向きに生え、その痛みに悩まされる方が多いのです。